なぜ今スマートオフィスが必要とされているのか?メリット・デメリットは
公開日 2022.02.10 更新日 2022.03.08
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- なぜ今スマートオフィスが必要とされているのか?メリット・デメリットは
近年、働き方を変えるオフィスビルとして「スマートオフィス」が注目されており、企業の生産性を高める一つの要素として今後期待されています。
この記事ではスマートオフィスのメリットやデメリットなどについて解説しますので、これから新しい環境で事業をスタートさせたい方は、ぜひ最後までお読みください。
<目次>
■スマートオフィスとは
まず、スマートオフィスとは何か解説します。
〇スマートオフィスはIoTを活用した近代的なオフィス
スマートオフィスとは、IoT技術を活用することで快適な環境を提供するオフィスのことです。
IoTとは「Internet of Things」の略称であり、「モノとインターネットをつなげる」という意味があります。近年では住宅、車、家電製品などにIoTが活用され、日常生活が大変便利になりました。
オフィスにもIoT技術を導入することで、「業務効率化」「快適なオフィス環境」「人員配置」など、さまざまなメリットが得られます。
〇スマートオフィスの例
世界で最もスマートなオフィスビルといわれているオランダの「The Edge」では、スマホでワーカーのオフィス環境をコントロールしています。
たとえば、以下のような内容です。
・カーポートの検知・誘導
・スケジュールチェックによる最適なワークスペースの検知
・照明・温熱環境を自分の判断で制御
・ワーカーの位置を検知
・会議室などの予約・利用状況を把握
ワーカーは照明の明るさや室内の温度をアプリで好きなように設定できるので、快適な環境の中で仕事に取り組めるのがメリットです。スケジュールもアプリで管理され、ワークスペースも自分が仕事をするのに最適な場所を決められます。
〇スマートオフィスが必要とされている背景
「生産性+クオリティの高い仕事」をこなすには快適なオフィス環境が必要です。世界最大の会計事務所「デロイト」はThe Edgeに移転してから採用応募者数が2.5倍に増加したというデータがあります。応募理由の62%が「The Edgeで働けること」だそうです。優秀な人材を集めるには、ワーカーが働いてみたいと思える魅力的なオフィス環境を整えることは必須だと言えるでしょう。
■スマートオフィスを利用するメリット
スマートオフィスを利用する具体的なメリットは以下のような点です。
〇時間効率化
IoTやAIなど最新テクノロジーを活用することにより、オフィス環境の最適化が実現できます。ワーカーのスケジュールをチェックし、最適なワーキングスペースを探してくれるので、時間を無駄にすることなく効率良く仕事ができるでしょう。
会議室の予約もボタン一つでできるなど、あらゆることが手間をかけずに行えるのがメリットです。
〇ストレスが軽減される
スマートオフィスはIoTが室温や照明の明るさなどを自動的に制御するので、快適なオフィス環境を実現できます。
人により快適な温度や明るさは違いますが、スマートオフィスなら個々に合わせて調整できるので、自分にとって快適な環境で仕事に取り組むことができるのです。それぞれに最適な状態で仕事ができるため、ストレスの軽減が期待されます。
快適なオフィス環境づくりは、離職率の改善と人材の確保にもつながるでしょう。
■スマートオフィスを利用するデメリット
スマートオフィスにはたくさんのメリットがありますが、デメリットも存在します。「導入に莫大なコストがかかる」ということです。自前でシステムを導入するとなると、途方もない金額がかかってしまいます。
コストの事例を公共機関の入札情報から見てみましょう。埼玉県庁は庁舎の2フロアの一部をデジタル化に向けて大規模改修するため、「スマートオフィス推進モデル事業」の予算として約5,400万円を計上しています。他にも1フロアの工事や1種類の機器導入で数千万円に上ることは珍しくありません。
オフィスの規模や設備にもよりますが、決して簡単に導入できる金額ではないでしょう。
仕事の生産性を上げるにはワーカーが快適に働ける環境が必要です。しかし、実際のところ事業をするにあたっては、他にもコストをかけなければならないところがたくさんあります。少ないコストでいかに快適なオフィス環境を構築するかが重大なポイントといえるでしょう。
■H¹Oのスマートオフィス
野村不動産が提供する「H¹O(エイチワンオー)」は、スタートアップ企業など小規模事業者様向けのサービス付きオフィスです。ここでは、H¹Oが提供するスマートオフィスについてご紹介します。
〇H¹Oのオフィスづくりのコンセプト
H¹Oは、「つい行きたくなってしまう」快適なワーク環境づくりをお手伝いするスマートオフィスです。一人ひとりが持っている能力を最大限に活かしながら、自分らしく働ける場所をつくることができます。
H¹Oが掲げているコンセプトは、「Engagement(自分たちらしさ)」「Creativity(豊かな感性)」「Comfort(居心地のよさ)」「Wellness(心身の健康)」の4つです。H¹Oでは、この4つの価値「 Value 4 Human 」を大切にしています。
そのための取り組みのひとつとして、有人受付(有料)や自然を感じられる内装など、温かみのあるオフィスづくりを心がけています。
〇アプリによる空調や照明、共用エレベーターの操作
H¹Oでは、アプリで貸室内の空調や照明などの遠隔操作が可能です。自社の判断で貸室内を好きな温度や明るさに設定できます。アプリ上ではエレベーター操作もできるようになっており*、入館ログと連動して自動呼出や行先階の指定などもOKです。(一部物件除く)
また、生体認証システムを導入し、建物入口から専有貸室内までキーレスセキュリティが完備されているなど、高度なセキュリティ対策も完備されています。貸室内には人感センサーを設置しており、不法侵入などが発生した場合、すぐにセキュリティセンターへ知らせるので安心です。
〇共用部の混雑状況を可視化
ラウンジやリフレッシュスペースなど共用スペースの混雑状況も、スマホひとつで把握できるので、いちいち現場まで行って確認する必要はありません。単独でのワークやチーム内でのミーティング、リラックスなど様々な目的で、1年中24時間利用できます。
ラウンジにはオフィスコンビニ、ドリンクコーナーなど、様々な設備も取り揃えているので、仕事の合間の息抜きにぴったりです。
■快適なオフィスライフを送るためのスマートオフィス
H¹Oは最先端のIoT技術を活かしたスマートオフィスです。IoTによる遠隔制御やタッチレスで解錠できる生体認証セキュリティなど、快適なオフィスライフを安全かつスマートな方法で楽しむことができます。
とはいえ、無機質なだけのオフィスではイノベーションが生まれにくいでしょう。スマートオフィスだからこそアナログの温度感も大事なのです。
その点、H¹Oは有人受付なので、オフィスを訪れる人を笑顔で出迎えてくれます。入居者だけでなく、来社されるお客様にとっても「人の優しさ」を感じられる環境はうれしいものです。
また、IoT技術を自前で導入するにはかなりのコストがかかりますが、H¹Oではすでに有益なサービスが付随されています。これからスマートオフィスで快適なワーク環境を整えたい方はぜひ、H¹Oで多彩なワークスタイルを実現してください。
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